Hさん 山桜の勾っ玉まのテーブル

サイズ w1500×d850×h700    
樹種 ヤマザクラ、ホワイトパインなど    
作品No mgt1807sh オイル仕上げ    
参考価格       

<製作メモ>

とある児童精神科の先生より診察用のテーブルの相談を受けた。現在は市販の勾玉型をしたテーブルをお使いで、それを無垢材のあるテーブルにしたいとのこと。自分の作った作品が、少しでも診察のお役にたてれば、子供さんが、テーブルに触れることで一瞬でも心が和むような効果があれば、こんなうれしいことはないと喜んで引き受けた。
以前に自然のカーブをそのまま活かしたサクラの天板(川の字テーブルと名付けていた)の製作経験があったので、それをイメージして、手持ちの原板をあたってみた。長さ、幅、耳付きの状態、なかなかベストな組み合わせを見つけるのは難しかったが、一枚これぞというヤマザクラの原板があり、悩みに悩んでエイヤーで自然のカーブに沿って真ん中で2つに割って、もう一枚の幅広い板を挟んで3枚接ぎとする方法で挑むことにした。
脚は「できれは、一本足。立ち木の感じで」ということで、一本では難しかったので4本をダイナミックに空に伸びるように、そして途中に棚板をつけた。棚板には遊具や患者さんのバックなどがおければいいのですが、あんまり大きすぎると座った時に邪魔になるので、なかなか難しい。結局こんな形になって、全体的にとても楽しいテーブルになった。
もう一組、ヒノキでも試みた。こちらは脚はトレッスル構造で、棚板をダブルストレッチャーで楔で固定した。なお最初のヤマザクラの天板は3枚を吸付き桟で繋いだが、ヒノキは柔らかくうまくいくか不安だったので、受け残はボルト止めにした、
なお脚材は共にヤマザクラ。また棚板は共にホワイトパインの一枚板でヤマザクラの赤みと色のコントラストも明るく、なかなか気にっている。

自宅ギャラりーにお越しいただく機会があり、両方ご覧いただきサクラの天板の方に決まった。ギャラりーにあったサクランボのAhーチェアーもご購入いただいた。ただ子供さんが座ると足が床につかないので足置きも追加で作った。

(2018年7月納品)

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