ミズナラの原木A(樹齢350年)
原木Aを柾目挽きして製材乾燥が終わって元に戻して・・・
原木Aをふんだんに使ったカウンターデスク
虎斑の模様が優雅(原木A)
天板は原木C (こちらも樹齢350年)元気な虎斑や色合いが特徴
いろんな丸太からのミズナラ柾目板を使っている
原木Cのフリーエッジを生かしたこたつテーブル
北海道産地挽き柾目板を使ったこたつテーブル
樹齢350年のミズナラでお厨子を作ります。
ナラの原木はこれまでの20年間に樹齢250年から350年クラスの丸太を6本製材しました。それぞれ個性があり味わい深いのですが、特に樹齢350年超の原木Aは優しく優雅な風合いの虎斑の柾目板が板が多く採れ、また白太のコントラストも生命感溢れて美しく、残りも貴重になってきましたので最近は、特にお厨子の扉用に使っています。特に白太を挟んだブックマッチが気にっています。下の作品では、扉の幅は20センチ足らずですが、年輪を数えますと200年以上を刻んでいます。
私たちが生きてきた年齢をなぞらえると気が遠くなります。私たちが生まれるずっと前からこの木は生きてきました。神々しい気持ちになり思わず手をあわせてしまいます。故人を偲ぶには、最高の場所になるような気がしてます。
最初にこの木に出会ったのは、製材所の片隅です。樹皮に蔦がからんで、ところどころ苔むして、その姿は奥ゆかしく堂々たるものでした。
どこでどんな風に育ったのだろうか?なぜ切られてしまったのだろうか?私のように欲する者がいるために天命を絶って切られてしまったのだろうか?
複雑な気持ちになりましたが、お厨子として、長きく使っていただけるような家具に使われるのなら、神さん仏さんは許してくださるような気がしています。